- シンプルですが強力な技術です
- HybriMaxは、フロースルー・ハイブリダイゼーション原理に基づいた、核酸アレイならびにタンパク質アレイを実行するためのあらゆる種類の方法の中で、最も高速でクリーンかつコスト・パフォーマンスに優れた方法です。フロースルー・ハイブリダイゼーションでは、メンブレンの繊維の中に固定化した標的DNAに対し、フロー(流れ)によりプローブDNAを能動的に近づけることにより二本鎖DNAを形成させ、結合しない分子は、メンブレンを通過することにより取り除かれます。
そのため、相補的分子の間の分子間結合が促進されることになり、ハイブリダイゼーション(ハイブリッド形成)が数分から十数分で完了します。その結果、従来の受動的なハイブリダイゼーションの方法より、所要時間が数十倍短くなります。
■ フロースルー・ハイブリダイゼーションの概念
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メンブレン内部に固定した核酸やタンパク質に対しプローブ分子のフロー(流れ)を作ることにより、高速でハイブリダイゼーションや抗原抗体反応を引き起こします。
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- 飛躍的に反応速度を改善します
- HybriMaxでは、従来の二次元のメンブレン表面上ではなく三次元のメンブレン多孔質の中で分子間相互作用を起こすため、分子の会合が効率良く行われ分子間の結合が促進されます。感度や特異性といった特性は、従来法と比較して同等です。
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ハイブリダイゼーションには、従来の方法で数時間からオーバーナイトかかりました。HybriMaxを使ったフロースルー・ハイブリダイゼーションでは数分で完了します。
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- 実験プロトコールに革命を起こします
- 例えば、サザン・ハイブリダイゼーションにおいて、所要時間を従来のプロセスと比較すると、HybriMaxでは以下のような時間の短縮に繋がります。
■ サザン・ハイブリダイゼーションに要する時間の比較
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典型的な従来のプロセス |
HybriMaxによるプロセス |
プレハイブリダイゼーション |
20分 |
2分 |
ハイブリダイゼーション |
8時間〜16時間 |
5分〜15分 |
ウォッシング |
20分×2 |
2分×3 |
また、ウェスタン・ブロットでもブロッキングからシグナル検出までの工程をトータルで数十分に短縮します。HybriMaxの利用により、日常の実験の所要時間が短縮されることはもとより、特に条件検討が必要な場合やハイブリ実験の結果により次の実験プロセスが決まる場合等には、プロセス全体の時間効率が大きく改善されます。
■ ウェスタン・ブロッティングに要する時間の比較
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典型的な従来のプロセス |
HybriMaxによるプロセス |
ブロッキング |
1時間 |
2分 |
ウォッシング |
15分×2 |
− |
一次抗体反応 |
1時間 |
12分 |
ウォッシング |
15分×2 |
− |
二次抗体反応 |
1時間 |
12分 |
ウォッシング |
15分×2 |
3分×3 |
合計 |
4.5時間〜18時間 |
約35分 |
- ライフサイエンスの必須アイテムへ
- HybriMaxは、ハイブリダイゼーションや抗原抗体反応におけるブロッキング、ならびにウォッシングといったそれぞれのプロセスの反応時間を短縮します。ライフサイエンスの分野において、メンブレンを用いた核酸やタンパク質のさまざまな実験に適用することが可能です。メンブレンや試薬は、従来のものをそのままご利用いただくことが可能です。高価なチップ等を使うこともないのでランニング・コストの抑制にも繋がります。
■ 適用できる実験の例
・ サザン・ハイブリダイゼーション
・ ウェスタン・ブロッティング
・ ドット・ブロット(DNAマクロアレイ)
・ リバース・ドット・ブロット
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